設計のネライvol.2
- Oneアップデートと、使いやすさへのこだわり
みなさん、こんにちは。チーフプロデューサーの齊藤です。
新時代のビジネスリュックであり、究極のバックパックでもある「One」が、2023年12月末にアップデートされて入荷しました。この記事ではその内容とネライについてお伝えしたいと思います。
Oneは、2022年1月に世に出てから、多くの方にご購入いただき、使用していただいています。これまでにもお客様の声に耳を傾け、細かいアップデートを重ねてきましたが、今回は背面のデザインが変更されるなど、より大きなアップデートとなりましたので、皆さまにもお伝えしていました。
ただ、今回は「改善」という言葉をあまり使用していません。私としては「声」を聴き、試行錯誤の末に多くの方に喜んでいただける変更を施したつもりです。しかし、使う方の感じ方をコントロールすることはできないため、「アップデート」という言葉をできるだけ使ってきました。
元々高評価をいただいていただけに、変更には慎重を期し、時間をかけて、以下のようなアップデートを施しました(商品ページ上部の「製品アップデート情報」からもご覧いただけます)。
1.シークレットポケットを使いやすく
Oneの背面にはシークレットポケットが付いています。これは、背負っている状態でもパスポートや財布などの貴重品を目立たずに安全に収納するためのスペースです。
アップデート前はリュックの横にファスナーがあり、そこから出し入れする仕様でしたが、ファスナーがショルダーストラップの付け根の内側にあるため、出し入れがしにくいという声をいただいておりました。シークレットポケットなのであまり容易にアクセスできてはいけないのですが、利便性を考慮しファスナー口が長くなるように上から出し入れする仕様に変更。位置はほぼ同じですが、スペースも少し大きくなっています。
2.カードポケットを追加
背負ったときに左側に来るショルダーハーネスにカードポケットを新設しました。これはICカードなどをすぐに取り出せるようにするためのもの。頻繁に使用するカードを持ち歩く方に便利で、セキュリティを考慮した目立たないデザインになっています。
3.PCをより入れやすく
これまで、PCをPCスペースに入れる際にポケットに引っかかるという声が多くありました。改善策としてポケットの入口を高くすることもしてきましたが、結局「PC専用スペースに直接入れる」方が効果的だと判断しました。
そうなると、PCは背面側に沿わせるように入れるので、背面側にはポケットをつけず、前側にタブレットなども入れられるポケットを新設。仕切り部分には薄くクッション材も入れています。
また、背面の内部構造を変更して強度を増したことでPCスペース側も平らになり、収納しやすくなりました。
4.拡張メッシュポケットに代えてボトムバンドを追加
バックパック底部の拡張メッシュポケットを廃止し、代わりに構造をシンプルにしたボトムバンドを新設。元々あった拡張メッシュポケットは、たくさんの人にヒアリングをしましたが使っている人はほとんどおらず…。使われないものなのに入口のファスナーの影響で摩擦が起き、Tシャツなどがずり上がる弊害もあったため思い切って無くしました。
代わりとなるボトムバンドは、折り畳み傘や小型三脚などを挟み込むためのもので、デザイン性も損ないません。
その他のアップデート
・トップハンドルの柔らかさアップ
通勤電車などで意外と手で持つ時間もあるということから、手が痛くなりにくい素材・縫製方法に変更しました。
・メイン収納スペースの入口を開けやすく改善
バッグ下部の「コ」の字の入口のデザインを、ファスナーが開閉しやすいように若干変更しています。
・ロゴネームをシリコン素材に変更
特に角部分の肌触りが滑らかになっています。
以上が、Oneのアップデート内容です。これらは全てお客さまからのレビュー、アンケート、ヒアリングをもとにしたもので、足し算引き算しながらのアップデートとなっています。
今後もより良いアイテムを開発し続けるために、皆さまの声を大切にしていきたいと思います。アップデート後のOneを使った方がいたら、ぜひ感想を教えてください。
引き続きHOLICCをどうぞよろしくお願いします。
プロフィール
齊藤 英之
HOLICCチーフプロデューサー
大学卒業以来従事してきたマーケティングの経験をベースに、ニーズより深い「ペイン」を見つけ、それを解決できるようにプロダクトへ落とし込む作業を得意とする。
そのアイテムを自らの旅で使い、旅人目線での改善を行ったものを発表。現時点でHOLICCの全アイテムのデザインを手掛ける。開発コンセプトは「ずっと使いたくて、ずっと使えるもの」。
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