HafH代表 大瀬良亮さんが語る「旅することで知る、多様性とアイデンティティ」とは? - HOLICCインタビュー Vol.1

HafH代表 大瀬良 亮さん

 

ーー 大瀬良さん、本日はよろしくお願いします。HafHは、2021年3月に500都市730拠点を達成されたんですよね。おめでとうございます!


大瀬良:ありがとうございます。


齊藤(*HOLICCチーフプロデューサー):ブランド名のHOLICCには、何かに“HOLICC”になっている人、つまり中毒になるほど、何かに夢中に打ち込んでいる人を応援したいという思いが込められています。そして、旅と仕事の両方に夢中になれる環境づくりを、モノを通して実現したいと思っています。今回はまさにそれを体現されている大瀬良さんにお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。


もう2年、まだ2年? 35拠点からの挑戦

ーー はじめに、HafHについて教えてください。


大瀬良:2年前に定額制の宿泊サービスHafHを始めました。世界中の宿泊施設を選んで、その場を暮らす場所、気分転換の場所、そして働く場所などご自身のライフスタイルの選択をより広げるためのサービスです。この4月でちょうど3期目になります。


齊藤:まだ2年ってすごいですね。もうずっと当たり前にあるような気がします。それだけ急速に認知されているということですね。


大瀬良:まだ2年ってよく言われます。35拠点でローンチした当時は「すごい!こういうことができるの?」とめずらしく思われたんですが、今は定額が当たり前になりました。自分たちのサービスの成長とともに時代の変化を感じます。

 

大瀬良さん自身もワーケーションしながら各地に滞在されています(写真は宮古島でのHafH宿泊施設)


追い風と向かい風 会社を船に例える

ーー そうですよね。コロナ禍で逆風が多いと思いますが、一方でワーケーションやリモートワークによりオフィス以外の場所で仕事をする動きは出てきていると思います。HafHにとって追い風になっているのでしょうか?


大瀬良「我々の会社は1つの船に乗っている」という話を社員にしたことがあります。僕たちは社員のことをクルーと呼んでいます。一人一人が役割を持っていて船を動かしているんですよね。コロナ禍では向かい風と追い風が一緒に来たり交互に来たりした感じでした。船がどちらかに傾かないように舵を切るのがこの1年の難しいところでした。


ーー なるほど、追い風と向かい風があるからバランスを取らなければならない、と。船に例えるのはいいですね。ワーケーションについてはどう捉えていますか?


大瀬良世界中で1人1人が多様な価値観を持って自分らしいライフスタイルを選ぶためのキーワードの1つがワーケーションだと考えています。例えばフィリピンに行きたい人が留学や転職をしなくても、東京でやってる仕事をマニラでできる時代になりました。日本人同士では気付けないことを体験するために海外拠点は必要だと思います。あるいはその逆も。


ーー インバウンドとアウトバウンド両方を視野に入れているんですね。


大瀬良:国籍も含め様々な価値観……例えば宗教・LGBTQ・男女平等などの多様性を受け入れるライフスタイルを築くためのプラットフォームとしてHafHを利用してほしいです。今はワーケーションがホットな話題ではありますが、今後別のキーワードでHafHが注目されるようになるかもしれません。

 

HafH共同代表大瀬良さん、自分らしいライフスタイルを選ぶためのキーワードの1つがワ―ケーション



HafHが多様性に注目する2つの理由

ーー 「多様性」が根本的な思想としてあるんですね。そこに注目する理由は何でしょうか?


大瀬良:2つあります。1つは多様性とアイデンティティが密接に関わっている点です。自分のキャリアを通じで学んだことですが、電通から内閣広報室に出向して世界中を旅しながら働かせていただいて、海外からこんなにも日本が尊敬されていることを知りました。例えば、ある国の日本語学校に通っている学生らからすごい歓待を受けたんです。そこで日本人としてのアイデンティティを感じました。


ーー 海外に出て初めて日本に対する視線や温度を知ることができますよね。


大瀬良:僕はアイデンティティと多様性は対だと思っています。アイデンティティを持っていると自分とどれくらいの価値感の違いがあるのか、その距離が分かる。逆に、アイデンティティを持っていないとどのくらいの距離感を取ればいいのか分からないから排他的な意識になりやすくなってしまいます。これは日本が多様性をうまく受け入れられにくい原因だと思います。


ーー 「アイデンティティと多様性は対」、なるほど・・・。


大瀬良:みんな髪や目が黒くて同じような肌の色だと「思い込んでいる」から、自分のアイデンティティが出身地以外に出しにくい。自身のアイデンティティに気づくために海外と接する機会を持ち、違いに慣れてもらえたら。すみません、1つ目の話が長くなっちゃいました。


ーー いえいえ、大変興味深いです。


大瀬良:多様性に注目するようになったきっかけの2つ目は共同代表・砂田の想いです。株や不動産の世界はいずれ限界がくるのではないか、だからこそ次なる価値観を模索していかなければならない、と。金融に明るい彼と20〜30年後の未来のビジョンが一致したんです。僕はソーシャルフィールド、彼はビジネスフィールドにプロフェッショナリズムを持っています。HafHにはこうした二面性があって、ある意味リニアモーターカーみたいに、いい意味で反発し合いながらこの2年間、前に進んできました。

 

HafH共同代表大瀬良さん、多様性とアイデンティティについて語る



アジアを中心に拠点増
特に注目しているのは台湾

ーー この1年間、なかなか海外に行き来できませんでしたが、それでも海外拠点を増やしてきたのは、各国の国内で利用してもらうためでしょうか?


大瀬良:その通りです。いずれコロナ禍は終わるという前提でオンラインセールスを広めてきました。当初の予定では、2020年はヨーロッパやアメリカにも展開を広めたかったのですが、難しかったです。一方、2021年からは、特に台湾での展開を強めています。HafHの拠点は現在台湾だけで70都市(※1)にあります。

※1)2021年4月現在。HafH公式ホームページより。


ーー なぜ台湾なのでしょうか?


大瀬良:先ほどの話に関連しますが、台湾は、日本人にとって、ダイバーシティとアイデンティティというキーワードについて多くの学びを得られる場所です。台湾は、国際社会の中での立ち位置が難しい中で、自分たちがどういう国であるかを常に意識しています。コロナ禍においては、オードリー・タンのような人も話題になり、台湾の多様性やITリテラシーについて、日本が多くの学びを得るべきだと感じられたと思います。台湾の人々も少しずつ、HafHの世界観に共感を持ってくれています。

 


サウナHOLICCの大瀬良さんが語る
「旅とサウナ」

ーー ここからは大瀬良さんの“HOLICC”と旅のこだわりについてお伺いします。大瀬良さんにとってHOLICCなものはありますか?


大瀬良:サウナと筋トレですかね。ベタだなぁ(笑)。サウナに行く時はPackBagを使っていますよ。


ーー PackBagを使っていただいてありがとうございます!使ってみてよかった点はありますか?


大瀬良:衣服などをパッキングする時に小分けして使えるのはもちろん便利ですし、サウナに行く時はストラップをつけてそのまま持ち運べるのでとてもいいです。撥水性があるのでサウナグッズやタオルを入れるのにも最適です。


ーー 日々活用してくださってるんですね、嬉しいです!サウナは昔からお好きなんですか?


大瀬良:はい。今空前のサウナブームですけど、流行る前から、そもそもお風呂が大好きで。今は1週間に1回は行けるように予定を調整しています。旅をする時も宿や近辺にサウナがあるかどうか調べるくらいです。九州だったら有名なサウナは全部行ってるかな。


齊藤:旅のついでに全国にあるサウナを回れる感じになってますね。


大瀬良:そうですね。サウナワーケーション(笑)。東京のサウナは今結構並ぶんですよ。お風呂に入って番号札をもらい、サウナの前で裸で列に並んで待つこともあります。シュールですよね。地方はガラガラなので全然そんなことはないですよ。だからこそサウナを通じて、地域と都心の違いなどを、感じられる部分もあります。


サウナに行くときにPackBagを活用しているという大瀬良さん

 

 

旅のコツは移動時間の質と体調管理

ーー さすがサウナHOLICC。サウナに詳しいんですね。移動の機会が多い大瀬良さんならではの旅のこだわりやコツはありますか?


大瀬良:移動に関してはできる限りグリーン席などのいい席を取るようにしています。移動中の時間の使い方で差が出ると思うので。数千円で移動中の2〜3時間の生産性が高まるなら僕は使いますね。


ーー 確かにそうですね。旅のこだわりの持ち物はありますか?


大瀬良:腹筋ローラーとサウナグッズですかね。冬なら加湿器も。体の調子を整えるために持っていきます。


ーー 移動するからこそ筋トレは意識してやらないと運動不足になってしまいますもんね。体調やメンタルの管理をすることで時間の質を高めているんですね。


大瀬良:あとはコーヒーも欠かせないアイテムです。各地域でハンドドリップを自分用とお土産用に買います。(鞄を探りながら)今持ってるのは……知床と金沢で買ったものです。パッケージもいいですよね。


ーー すごい。本当にコーヒーが出てきましたね。違う場所で飲んでその場所を思い出すのもストーリーがあっていいですね。

 

HafH共同代表大瀬良さん、旅先で買うコーヒーを持ち歩いている

旅先で買ったというコーヒーを見せていただきました



移動は視野を広げるための手段
外の世界に行くワクワクを取り戻す

ーー 最後に、今後取り組んでいきたいことや実現したいビジョンを教えてください。


大瀬良:移動の自由をより広げていくために交通事業との提携、MaaS(※2)、交通DX化のリーディングカンパニーを目指したいです。宿泊業オンリーからは早く卒業したいと思っていて、新しいライフスタイルを実現するために移動がネックになっているのであればそこを解消したいです。

※2)MaaS=Mobility as a serviceの略。ICT(情報通信技術)を活用して移動をシームレスにつなぐという概念。


ーー 移動に注目するのはなぜですか?


大瀬良:コロナ禍で気軽に旅ができない今、閉塞感が渦巻いていると感じる部分はあります。視野が狭くなり、誰かの言動に敏感に反応したり攻撃的になったりしているような。世界の広さや可能性の大きさにワクワクしていた頃をどうやって取り戻すのか。新しいものに出会う興奮、人や自然の美しさ、そして成長。移動を通じて感じられるものは大きいです。


ーー HafHとしては、それにどのように関わっていかれるのでしょうか?


大瀬良:いろんな場面で後ろ指を刺されやすい時代ですが、今正解とされているものが本当に正解かどうか、恐れず自らの正義感を持って行動できるようになってほしいですね。1人1人のライフスタイルが正しいと考える人の背中を押せるようなサービスにしていきたいです。


ーー みんな今の生活を受け入れつつあるとはいえ、目に見えないストレスが確実に蓄積していますもんね。視野を広げることがアイデンティティや多様性にもにつながっていくんだと思います。


齊藤:HOLICCは「旅と仕事の境目のない生き方を、普通の選択肢にする。」というミッションを掲げているのですが、目指している方向性や世界観が似ていると感じました。それをここまで言語化できているってかっこいいですね。本日はありがとうございました。


大瀬良:こちらこそ、ありがとうございました。

 

 

HafH代表 大瀬良亮さん

インタビューご協力

HafH代表 大瀬良 亮さん
株式会社KabuK Style 共同代表

1983年、長崎県生まれ。2007年に筑波大学を卒業後、電通入社。在京若手県人会「しんかめ」を主宰、原爆の実相を伝える「Nagasaki Archive」発起人として、文化庁メディア芸術祭に出展等。2015年から官邸初のソーシャルメディアスタッフに。2018年4月、つくば市まちづくりアドバイザーに就任。2018年11月、「世界を旅して働く。HafH」リリース。
https://www.hafh.com/

 

PackBag

PackBag

2つの役割を兼ね備えた新発想のアイテム。衣類などをコンパクトに圧縮して荷物を減らすことができるので、バッグinバッグとしてスマートな移動を実現。また、ストラップを付ければショルダーバッグやトートバッグに変身します。

高性能生地「シルナイロン コーデュラ®」使用のため、丈夫で軽く、長期撥水性も。YKKダブルファスナーを採用するなど、細部にまでこだわり抜いたアイテム。

2つの役割とどんなシーンにも合うミニマルデザインで、旅と仕事の境目のない生き方の相棒となる存在です。
PackBagの詳細はこちら>>

 

NeoPeshtamal(ネオペシテマル)

ネオペシテマル

トルコで古くから使われるタオルの起源「ペシテマル」 を、今の私たちの生活様式に合わせて再定義したアイテム。


高い吸水性と薄くて乾きやすいという特長に加え、光触媒技術による抗菌・消臭効果、コンパクトに折り畳んで専用ポーチに入れられる携帯性などを兼ね備えています。高品質マイクロファイバーをスエード調に加工し、タオルに必須の肌触りもクリア。耐久性も十分です。

ジムやサウナ、自転車通勤など汗をかくスポーツシーンはもちろん、旅行や出張にもおすすめで、1枚は持っておきたいアイテムです。
ネオペシテマルの詳細はこちら>>

 

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